読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

目々連な世界

『妖怪へぇこいたの手記』

「おとなしそうな子でしたよぉ、はい」

――ニュースを見ていると度々思う。年齢、職業、性別などに関わらず、必ず被害者を「見ている」者というのがいる。

隣人であったり、近所であったり、様々ではあるけれど、しっかりと記憶して、見ている者というのが必ずニュースには出てくるのである。

それに、僕はちょっと恐怖を感じた。

こっそりと暮らそうとしているわけではないけれど、特に目立ちたいと思って生きているわけでもないだろう。ほとんどみんな。

それでも必ず見られているわけである。そして何かあった時には、知りもしない僕のことを、見た目の動きや表情だけで、「悪そうなヤツだった」とか、「怪しかった」なんて言われるのだろう。

壁に耳あり障子に目あり。

f:id:youkaiwiki:20150907224039j:plain

 

また、防犯カメラの活躍もすごい。

あらゆる所に付いている。ほんの数年前までそんなことなかったのに。

どのような事件が起きたって、守られているのだ。防犯カメラがあったから。防犯カメラに映っていたから……。

違う。

常に見られている。どこの誰かも知らない人物に、四六時中監視されている。

安全に使用されている内はいいだろう。しかしひとたび悪意ある者が悪用する為に見るようになったのなら……。

上を見上げればその目がこちらをじぃっと見ているのだ。

目の上のたんこぶ。

 

誰からも見られることなく、誰にも何も言われず、静かに、ただ静かにしていたいだけなのに。

山に居ようが川にいようが海辺にいようが、「なんでそんなところにいるの?」とメールが来る。

どこから見ているのか。

スマホか。

スマホをすぐに投げ捨てる。

「なんでそんなことするの? 拾いなよ」

とメールが来る。

どういうことだ。どこから見ているんだ。

まさか――

 

そんな目々連な世界は、目と鼻の先。