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妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

更新待ち

『妖怪へぇこいたの手記』

人の腹の中には三尸(さんし)の虫がいて、庚申の日に閻魔大王に人の悪さを報告に行く。その為、庚申の夜には人は寝ないで朝まで起きて、三尸の虫が閻魔大王の元へ向かわないように監視する。

これが妖怪化したものが、しょうけらである。

www.youkaiwiki.com

庚申待と呼ばれるその行事は、かなり複雑な歴史を持つ民間信仰であり、信仰対象も地域によって違ったりととにかくややこしい。

庚申信仰は、天台宗がその教義の布教の為に利用して流行らせた信仰(庚申信仰で祀られる対象が天台宗と密接に関わっているから)である――のような説もあったり、宗教と呼ぶにはちょっとボウとしていたりと、まぁほんと厄介な信仰であり妖怪である。

ちょうどこのブログの更新もストップしてしまい、色々とバタバタしている日々の中で、ある日ふとこんなものを見つけた。

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職場近くのお寺にあったのだが、説明書きによると「区内最古の庚申塔」だそうだ。

いつか記事にしようと写真を撮っておいたのだが、まさか更新が滞りがちな際の突破口として使われるとはしょうけらも僕も思わなかった。

 

石燕の描いたしょうけらは、人を監視する黒い妖怪である。

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誰かが見ている。

思いもよらぬところから。

監視していると思っていたのに、監視されている。

嘘は必ずばれる。

もし人にばれなかったとしても、しょうけらにはばれる。というよりも腹の中にいる虫なわけだから、既に事が起きた時点で知っているということになる。

小さな嘘は大きな失望を産み、積み上げてきた信頼を容易く破壊する。

そして一度壊れた信頼は回復するのにとても時間がかかる。

破壊のなんと恐ろしいことか。

だから古来から人は「正直であれ。ウソはつくな」と言うのである。

実感した時初めてそれを理解するのだから、全く人とは不器用なものだと思う。

そんな僕の更新待。