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妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

ぺろぺろ垢嘗な男ペロペロペロ

妖怪な人

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嘗めるのが好きで好きでたまらない人がいる。

まぁ理解できない性癖でもない。嘗めるのは一つのプレイとして興奮するものだと思う。

度を越したものは別として。

とにかくその人はあらゆる所を嘗めたいらしい。

その男と話している時、なぜか話の流れは「嘗め講座」みたいになっていた。

(これから書くことはあまりキレイな事ではないのでご了承いただきたい)

 

「俺はね、嘗めることこそが重要で、それ以外のことはどうでもいいんだ。もちろん、相手がそれなりにゾクゾクしてくれてないとこっちも興ざめなのはわかると思うけどサ」

つまりこれはコトの前の話だとは思うのだが、ちょっと気になったので「どのくらい嘗めるのか?」と聞いてみた。まぁ、こんなこと聞いたから彼の話は止まらなくなったんだけど。

「例えばだけど、前戯の時間がトータルで一時間あったとする。愚かなヤツはすぐに乳首だのアソコだのに行きたがるけどだね、俺は55分はそれ以外のところを嘗める。嘗め続ける。最後の5分でソコにいくわけだが、まぁそれは義務みたいなもので、もちろん焦らされまくった相手はとんでもなく気持ち良さそうにしてるけど、そんなのは大事じゃない。悪い気はしないよ、そりゃ。ただ、俺はもう最初の55分間で満足しているわけだ。頭から始めて、耳、耳の穴、耳たぶの裏、首筋。この辺は嘗め甲斐がある。結構ニオイもするしね」

臭いフェチでもあるのか? と思ったので聞いてみてしまった。すると彼はしたり顔でこう言った。

「じゃあ逆に聞くけど、カレーの匂いがしないカレーライスは果たして美味しいのか? ということだ」

なるほど。それはわかる。

「限度はある。臭すぎたらダメだよそりゃ。そういう類の変態じゃないんだ。自然な臭いがしてくれればいい。それよりも、俺は舌で楽しんでるわけだからね」

まるで自分がこの世の創造主のような口ぶりで話すもんだからやけに聞き入ってしまったが、内容は嘗めプレイのことだけなのである。

もうこの辺で僕は飽きていたが、彼は熱心に続けた。

「で、あえて胸は迂回して下を目指す。脇の下のラインから――あ、もし脇の下も嘗めていいよ、って言ってくれる子なら当然脇の下も嘗めるよ。ただ意外とガードが堅いから、半分くらいの女の人は嫌がるね。処理が甘いのかも知れない。まぁ、処理の甘い脇の下の嘗め心地はちょっと言葉にはできないほどいいものなんだけどね」

こいつは――妖怪だ。僕はふとそう思った。

「お腹廻りとおへそを嘗めたら、そのまま更に下の大事なトコロへ行くと見せかけて――背中へ回る。その前にブラジャーは外しておいた方がいい。最も塩分を補給できるポイントが背中の中央部分。ちょうどブラジャーのホックがある辺りだからね」

塩分補給……。なるほどこれはスポーツ、いや、戦いなのか。

「背中の、背骨のラインは嘗め甲斐がある。毛深いのも嫌いじゃない。で、そこから下へ行って、お尻へ行って、そのまま――」

ちょっと待った、と僕は遮った。

その先の詳細はなんとなく聞きたくなかった。というか、とうに辟易していたし。

「えー。足の指まで話させてよ」

そう悲しそうな顔で言ってきた彼に、僕はこう言った。

「あなたは妖怪だ。いや、垢嘗めだ。そうなんですね?」

「え? 別に垢が嘗めたいわけじゃないよ。妖怪だっていうなら、俺は嘗め嘗めだな。イジリー岡田の舌の動きに勝てるのは俺とキングコブラぐらいなものだ」

そう言って妖怪嘗め嘗めは嬉しそうに笑った。

笑顔が素敵な人なのである。それは、彼曰く舌の運動が表情筋を鍛えるから――なのだとか。

 

妖怪と呼ぶにふさわしい人というのはそうそういるものではない。

でもこの人は、どの時代で生きていたって妖怪視されたんじゃないかと思う。

最後に彼のよく言う名言を書いておく。

「人生真面目にやらずに嘗めてかかるぐらいがちょうどいい」

この人が言うとちょっとだけ意味が変わるのだが案外いい言葉だな、なんて思う。

そんな垢嘗な男。