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妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

餓鬼憑き

餓鬼憑き(がきつき)

まぁ記憶というものは当てにならんものである。

この餓鬼憑き、僕の世界観の中では「メジャーな妖怪」なのだが、まさかこの餓鬼憑きを紹介していないとは思ってもみなかった。

似たような妖怪に「ヒダル神」がいるが、多分ヒダルさんの文中で餓鬼憑きの名前だけ出しててそれをしっかり紹介したものと思い込んでいたのかも知れない。

というかそんな餓鬼みたいな話はどうでもよくて――

 

餓鬼憑き。

平たく言えば山中での腹減りである。

山中を歩いていると突然激しい空腹に襲われたり、一歩も進めなくなってしまう。

対処法は、一口何かを食べるとか、餓鬼憑きよけに弁当を一口分だけ周りにまいたりすると良いという。

さてこの餓鬼憑き。

察するに、「普段山歩きなどしない者に特に憑きやすい」なんていう特徴があったりしたのじゃないだろうか。

もちろん、そういう具体的な生理現象とは別の宗教的な背景が色々あったのかも知れないが、ぱっと思いつくのは↑である。

山にあまり行かない者は、険しい山道で思っていた以上に体力を消耗し、突然空腹感に襲われたりする。山歩きをしない者にとってそれは非日常であり、ちょっと簡単には理解できないことだったかも知れない。

特に休憩する場所の少ない山などではそれが顕著で、餓鬼に憑かれる――なんて言ったのではないだろうか。

また、過去に餓死した者が憑く――とも云う。餓鬼憑き伝承地マップを僕は知らないので詳しくは解らないが、例えば餓鬼憑きの伝わる山には「食べれる野草や食べれる動物が少ない」なんてこともあるかも知れない。

必ず理由はあるわけで。

ただ、ここまではあくまでも空腹に焦点を当てた場合の推測。

餓鬼――という言葉に焦点を当てると、餓鬼道、つまりは仏教系の話が大いに絡んでくるし、もしかしたら空腹に加えて古の修行僧達の行いなども絡んでくるかも知れない。

ただ、今の段階ではちょっとそういう話は見つけられなかった。

 

しかしまぁ子供の事を餓えた鬼である餓鬼と最初に呼んだのは誰なのかわからないが、全く言い得て妙。

ハッ!

まさか餓鬼憑きは子供とも関係あるんじゃないだろうか?

どうやらこの餓鬼憑き、しつこく調べたら物凄く面白そうな気配がしている。

 

ところで僕はすぐにお腹が空く。

餓鬼なのである。

しかもよく響く音でしょっちゅう腹が鳴るものだから手におえない。

さすがに一歩も動けなくなるような餓鬼憑きには遭わないが、万年プチ餓鬼憑き状態である。

試しに餓鬼憑きへの対処法の一つ、「食べ物を一口食べる」を実践すると……

「ほんとだ! 餓鬼憑きが治まった!」

って知ってるよそんなこと!