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妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

妖怪「覚」は共存できるのか

『妖怪へぇこいたの手記』

「私、すごく人の心の動きがわかっちゃうんですよ、ほんとに。こいたさんもそうでしょう?」

そう話を切り出されたのはつい先日のこと。

 

心機一転新たにリスタートした新店は、有体に主観のみで言えば「これ以上ないくらい理想的な人間関係」を構築できているように思います。

同時に必要以上にスタッフ(二人しかいないんだけど)を守り、助力してやりたい気持ちも強まっていて、これがいつか命取りになりゃしねぇかと心配もしています。

そんなスタッフの内の一人の、色々と荒っぽい風評が立っていた女性が、冒頭のように言ってきたのです。

 

僕も、まさにソレなのです。人の心、感情の機微がいちいち解ってしまう(解ってしまう気になっている可能性ももちろんあります)。

これは間違いなく、すぐに可能になるスキルではなく、僕の場合は多くのコンプレックスを抱え極端に人を嫌う性格が、自分に向けられる感情の波動を直感的に察知できるようになったのだ――ということにしています。

弱い故に、恐いが故に。

だとしたら……

「もしかして〇〇〇さんが強がりで変わり者だっていうのは……真逆なのかな?」

と僕は彼女に聞きました。彼女は瞬間、目を輝かせ(たように思いました)、頷きながら「多分そうなんです」と言いました。

その時には多くを語りませんでしたが、彼女は生い立ちからなかなか壮絶だったようで、今でも悪夢で飛び起きることが頻繁にあると言います。

「こういう話を職場の人にしたことは一度もありませんでした。でもこいたさんは同じなのが解ったから……。よく、見えるんです。寝てる時、天井の辺りに、沢山の人がいるのが。楽しそうにしてる人たちの姿が、沢山」

え、何この展開。

俺憑き物落としすんの? それとも陰陽師探さなきゃなんなくなるの?

と、まさかの妖怪的展開にちょっと困惑しましたが、まぁ乗りかかった船――というか突き落されたら乗っちゃってた感じですが、ともかく時間をかけてそのへんの憑き物の事は聞いてあげなきゃなぁ、と思いました。

何より、普段は強気の姐さんな彼女がそういう非常に脆い一面を見せた事が意外でした。多分、心に憑いている妖怪はかなり凶悪なヤツなのでしょう。

 

さて。

まずはてんちょーの僕がリラックスできてテケトーに振る舞える店である必要がある。そうでなければ働くみんなもリラックスして、楽しく働けない。

――と、僕は信じているので、ゆるやかに「妖怪という言葉が出ても違和感のない会話作り」を心掛けてきました(我ながらなんだそれ笑)。

故に突発的に妖怪の話をしても「は?」とならない店作りに成功しております。

これは妖怪ブログ管理人としてはとても大事なポイントでした。職権濫用ってわけでもないでしょう。

そこで僕は、心が読めちゃうおさるさん、覚(さとり)の話をしました。

妖怪覚が二匹も同じ場所にいると何が起きるのか。

それはとても面白そうじゃないか――と。

更に、間違いなく〇〇〇さんには妖怪が憑いていて、苦しませてるんだねぇ――と若干子供だましな事も言ってみました。

しかしこれがまた妖怪の不思議なところで、やけに納得してくれてました。

 

そんなスタッフ愛はまぁ置いといて、肝心のテメーはどうなのかと言いますと、これが総合フォロー係をしているわけで露骨に疲労感が溜まっております。

店長が無理をしていなければ回らない店――なんていうのは構造からしてクソですので、最初は仕方ないにしても徐々に負担を分散していかねばいずれ自分が先に潰れちゃうのでしょう。というか店長とかいう胡散臭い、下からの文句と上からの文句に挟まれて圧死する立場の、サービス残業し放題の名分のためだけの職種からしてクソったれなのは多くの現役店長の押し殺されている総意だと思うのですが、それでも僅かなやりがいを見出しておまんまを喰う為に頑張るしかないのが労働というもののようなので、こういうところで愚痴はゲロるにとどめてつべこべ言わずに頑張ります。

妖怪「覚」は共存できるのか?

やる気と膨大な作業は両立できるのか?

愛着は金になるのか?

少なくとも愛で地球が救えないことは2●時間テレビが証明してくれてますので、目標はあくまでも身の丈に合ったところに据えて妖怪パワーで跋扈跋扈ですわ。