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妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

妖怪ウォッチキッズVS妖怪へぇこいた

『妖怪へぇこいたの手記』

それは怪談じみた子供でした。

 

本日、午後七時半を過ぎ、閉店準備に忙しかった僕。

そこへ、子連れのお母さんが来店。

「すみません、今日は急いでいるのでお値段だけ聞きたくて来ました」

(妖怪……ボソッ)

「(ん? 今何か聞こえた?)あ、はい、もちろん構いませんよ。どうぞお入り下さい」

(妖怪ウ……ボソッ)

僕はハッと子供の方を見ました。男の子が、僕の方をじっと見ながら、何かを呟いているのです。それはまるで呪いでもかけるかのようでした。

しかしとにかくお客様の相手をせにゃなりません。

お母さんと色々話した後、「ではまた近い内に来ますね」と笑顔でお母さんは言い、男の子に向かって「さぁ、帰ろーねー」と一言。

その瞬間。男の子は全てを解放したかのように、

「妖♪怪♪ウォ♪ッチ! 妖♪怪♪ウォ♪ッチ!」

と歌い始めたのです。

僕の笑顔は凍り付きました。

ほう。

貴様はここが妖怪へぇこいた店長の店であることを知っていてそんな歌を唄っているのか?

いいか小僧。俺は妖怪ウォッチが嫌いなわけじゃない。ただ、自ら選んだ道を、その道を行く信念を示す上でも、決して妖怪ウォッチを赦すことができないのだ。

だから、俺は金輪際妖怪ウォッチをネタにはしないと誓った。

好きでも嫌いでもないが、ジャンルがちょっと違うと判断したからだ。

しかしだな。

貴様が今ここでそんなふざけた歌を(どうせなら妖怪ウォッチ体操なんたらみたいなの歌ってくれた方がマシだった)、別に妖怪ウォッチじゃなくて「麻婆豆腐」でも「簡単料理」でも歌詞載っちゃうような安易なメロディで、呪いをかけるかのように俺を見ながら唄ったというこの事実を、許すわけにはイカンのだ!

妖☆怪☆ウォ☆っち☆

ええい五月蠅い! ローソンでファミチキください! アオキでコナカのポイントカード! お前がしていることがどれだけ無礼なことかわからんのか!

 

妖♡怪♡ウォ♡ッチ♡♡

 

「鳥! 山! 石! 燕! ゲゲ! ゲの! 鬼ッ太郎!」

 

妖♪怪♡ウォ☆ッチ!

 

「京! 極! ナトゥヒコ! 荒! 俣! ヒッロシ!」

 

僕の出来る限りの作り笑いが男の子の楽しそうな笑顔と交差し、彼は妖怪ウォッチを、僕は色々とムキになって思いつく限りの妖怪関係者の名前を、男の子に向けて念じました。

(妖怪ウォッチ楽しいよ?)

(うんうん、わかるよ。僕もゲームは大好きだ。でもね、そういうのってあと少ししたら飽きちゃうんだよ)

(飽きないモン。いっぱい妖怪いるから)

(うんうん、いっぱいいるみたいだねー。でも、日本語じゃない妖怪もいるんだよね? それって妖怪って言えるのかな?)

(妖怪は妖怪だもん。日本にいるんだから妖怪だもん)

(ぐぬぬ。でも、ぶちゃけそろそろブーム終わりそうだよね? 妖怪ウォッチブームは終わっても、ちゃんとした妖怪はずっと生き続けるんだよ?)

(ちゃんとした妖怪ってどういう意味? 妖怪ウォッチもちゃんとした妖怪しかいないもん)

(ぐぬぬぬ。レベルファイブっていう会社はね、引き際が見事なんだ。サクッと儲けてサクッと撤退。意味わかるよね?)

(ぼくそんなにレベル低くないもん。それにバンダイの力が大きいんだもん)

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妄想バトルでも敗北。

 

そこでお母さんがとどめの一言。

「そうだねー、早く帰って妖怪ウォッチやろうねー」

 

僕は精一杯の笑顔で、「ご来店お待ちしておりますぅ~」と言って、すぐに休憩室へと引っ込みました。

背後で、「ゲッゲッゲゲゲのゲ~」と聞こえたような気がしました。

 

今日の教訓

子供には逆らわない。

「妖怪」という言葉が溢れてる今を素直に喜ぶ。