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妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

亥の刻半額参り

『妖怪へぇこいたの手記』

戌の刻腹を空かせた餓鬼の足取り重く

亥の刻帰路道中のすうぱあ覗き見て足早に向かうは惣菜の一角

半額の字を求むる眼に映るは嫌われ揚げ物三点ばかり

 

「ぢぎじょー遅すぎたッ!」

 

――帰りが遅くなってしまった日の唯一の救いは、「スーパー半額祭り」です。

今日は殊更遅くなってしまい、どうやら「半額シールのゴールデンタイム」を逃したもよう。

それでも残っていた人気無さそうな揚げ物の内の一つを買いまして、普通に全然美味しくいただいています。

これがたったの百五十円とか! ツイテルぜぇぇ!! ……なぜか虚しい。

 

未だに僕の通うスーパーの、半額シール貼り開始時間が判然としません。

仕事終わり、定時でサクっと帰って直行すると、まだ半額シールは一枚も貼られていない。つまり、早すぎる。

今日みたいに十時も回って十一時になろうという時間だと、ゴールデンタイムはクライマックス……というかカーテンコールの後の残響程度のノコリカス。つまり遅すぎる。

九時か?

そういえば過去に何度か遭遇した、ベストな半額祭りタイムはそのぐらいの時間だった気もする。そういう時に限って時間なんか覚えてないし気にしてないっていう。

 

さて。

スーパーの御惣菜半額に群がる習性は結構悲しいなぁ、とは思いますが、時にはそんな変なトコロでも季節を感じたりできるモンです。

から揚げ、コロッケ、てんぷら、焼き鳥。

そんな「レギュラーメンバー」の中に、今日は「サンマのフライ」が混じってました。秋ですねぇ。

ただ、見事売れ残り三点組に入ってたのはそのサンマだったわけですが。

鮮魚コーナーにもサンマが一杯ならんでまして、「たまにはサンマでも焼いちゃうかぁ」なんてぼんやり考えましたが、よく考えたら一人暮らししてからこのかた一度もサンマを焼いて食った事なんて無いことに気づきまして、焼いたら近所の犬が吠えるだろうし、下手すりゃ超敏感で感じやすい火災報知器ちゃんが三度アンアン鳴っちゃいそうな気もしましたし、結局サンマにはサヨナラしました。

 

その苦渋の決断からの反動が、僕に「サンマのフライ」を買わせることになったわけです。

 

サンマのフライを完食しました。

バーボンの肴に魚頂きまして、良い心地で誰かにもたれかかりたい気分ですが、それ以上に流石半額売れ残りの意地、胃がムカムカともたれているような気がします。

 

「うぅ。もう当分サンマのフライはいらないや……」

と、まるでたらふくサンマのフライを喰った時の感想みたいな事を考えさせるとは、やっぱり半額惣菜は偉大なのです。