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妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

クラーケンって日本の妖怪で言うところの……~世界の怪物と日本の妖怪研究その3~

『世界の怪物、日本の妖怪』

クラーケンというタコ助(或いはイカ野郎)

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世界の怪物と妖怪を比較するこの企画も、気付けば三回目で御座います。

そんな企画すっかり忘れていたというのが本音も遂に、妖怪が世界と互角にやりあえるんじゃないか? と思われる「海」に、くねくねと足と手とを伸ばしてみたいと思います。

 

世界の怪物で海と言えば、リヴァイアサンだのクラーケンだの、そりゃもうスケールのデカイ奴らが構えてらっしゃいます。

リヴァイアサンとクラーケンのどっちにより注目するかは悩んだのですが、リヴァイアサンはリヴァイ兵長さんっぽい響きだし、本当の読みはレヴィアタンらしく、そうするともう可愛い「レヴィアたん(*´Д`)」みたいに感じられるので仕方なくクラーケンにしました。

 

さてクラーケン。

映画の影響で、あたかもクラーケンがギリシャ神話上の怪物であると誤解している方は多いようですが、北欧に伝わる怪物であり、ギリシャ神話よりもその名が出てきたのはずっと後。映画はあくまでもギリシャ神話モチーフであり、全部忠実ってわけじゃないんですね。

故に、神話というよりも「実際にいるんじゃね?」というニュアンスもかなり含んでいるのがクラーケンです。事実、いくつかの海上事故が「クラーケンの仕業」みたく報じられることもあったとか。

 

まぁ、海の怪物っていうのは往々にして正体がよくわからんモノになるのは世界共通なようで、それこそ宇宙よりも海の方がよくわかってない、なんて言うぐらいですから仕方ないのでしょう。

 

さて。

実はクラーケン伝説は、日本の妖怪にも非常に似たヤツがいるんですね。

クラーケン伝説の一つ、「島と間違えてクラーケンに上陸してしまった者がいて、そのまま海中に引きずりこまれてしまった」という伝説。

いますね本邦にも!

赤ゑいの魚様で御座います。

 

これは贔屓じゃなくですね、明らかにイカだかタコだかが正体っぽいクラーケンより、ドシンと構えてビロンと平べったい感じの赤ゑいの魚の方が渋いですよね。

うん、渋い。

 

他にも、あやかし〇〇〇みたいな作品群に埋もれてすっかりマイナーな感じになってしまっている妖怪で、「あやかし」というのがいます。

ちょっと面白いのが、この妖怪あやかしの解説文に、「長い時は二三日かかってようやくあやかし(の触手? 恐らく)が通過し終える」と書いてあるのですが、この部分はバハムートのアラビアンナイトにおける描写に似てるんですね。

バハムートは三日三晩経ってもまだ通過しないほど大きかったようです。

こりゃ大ごとだ。石燕先生! やつらパクりましたぜ!

と思ったけれどアラビアンナイトの原型となるモノは九世紀ごろにはもうあったらしいので、もう触れないでおきます。

 

話を戻して――逆に考えてみました。

「クラーケンは、実は日本から移動した赤ゑいとかなんじゃないのか?」

という説を。

しかしちょっと現実味はありませんでした。

クラーケンという言葉はノルウェー語らしいので、ノルウェーまで移動できないか考えたのですが……ちょっと無理がありそうな場所でした。

ノルウェー目指して太平洋へ漕ぎ出しても、いかんせん体がデカイので、フィリピン辺りでぶつかって仕方なくフィリピンで起業するか、メキシコ辺りでぶつかって仕方なくアメリカンドリームを抱いて国境越え目指すか、ロシアに捕まっておそロシア体験するか、オーストラリアでぶつかってなんかいつの間にかこの島デカクなってね? と喜ばれるか。

とにかくそのどれかでしょう。むずかしそうです。

 

となると、やっぱり世界中の海には似たような「怪物」が棲息している、ということでしょうね。

 

クラーケンにしろ赤ゑいにしろ、海坊主にしろあやかしにしろ、一体正体はなんなのか?

海こそロマン。海こそ妖怪。

でもお願いだから全部ダイオウイカでしたオチは止めて頂きたい。

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