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妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

洗濯物と愛と頬撫で(ほおなで)と

頬撫で(ほおなで)

 
頬撫で東京でも伝承のある非常に「勘違い系妖怪」としての特性が強い妖怪である。
今風に言えば「あるある妖怪」とも言える。
 
頬に限らず、柔らかにさわわされてビクっとなったけどただの草でしたーーみたいな事はよくあるが、頬撫でも濡れた草花だと言われていたりするので同じようなことなのだろう。
 
僕がよく体験するのは洗濯物の白いタオルである。
パソコンのほぼ真上辺りに干してしまっているため、立ち上がる時によく顔にあたり、「ヒェッ!」となる。
それこそタオルだよ!という感じで当たってしまうならそうはならないのだろうが、微妙な加減であたかも誰かに触られたかのように感じることもあり、そんな時はゾクっとしちゃう。
 
それが屋外のひと気の無い所で起きたのなら尚更錯覚してしまうだろう。
 
 
因みにーー僕の頬には立派な頬毛が生えている為、さわわ、というよりはざわわ、である。
頬毛は案外理解者の少ない毛で、女性に至ってはその存在を信じてさえくれない。
立派にふさふさ生えてるならカッコもつくのだろうが、僕の場合は出来損ないで、ただ「なんかちょっと出てますけど」的なタチの悪い鼻毛と同等の頬毛なのである。
 
しかし。
こんな頬毛だからこそ、抜くのが楽しかったりする。何よりも抜きごたえがあるのだ。
手についたボンドをはがす、日焼けで剥けた皮をはがす、根の深い頬毛を抜く。
これらには共通する小さな快感がある。
頬毛は、指で抓んで抜くには難易度が高すぎる(故に抜けた時の快感は格別でもある)。貝印の毛抜き様の手にかかれば、掴むことさえできればあとは容易い。マユゲの比では無い快感がそこにはある。
頬毛に少し羨ましいという思いを感じ始めたことだろう。
残念。あなたにはない。
 
 
ちょっと真面目に、それらの快感が人にとってどのようにプラスに作用するか考えたこともあるのだが、結局わからなかった。
例えば脱皮ーー人がかつて爬虫類であった時代の名残。
例えば変態ーー季節や環境に合わせて毛を抜き、または生やしてきた時代の名残。
違う。それは君に頬毛を抜いてもらっていた、日焼けの皮をはいでもらっていたあの幸せな日々の思い出。憧れ。二度とは戻れない夜。とらぶりゅー。。。