読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

地→天→地

『妖怪へぇこいたの手記』

ここ数時間の内に、僕は神を信じ、また神を蔑みました。その話。

 

私妖怪へぇこいたと申します下等妖怪は、古今無双の粘着妖怪、女にフラれりゃ痕引いて、長く伸ばした未練の糸を、彼氏が出来ても伸ばし続けるていたらく。

勇気も言う気も無いままに、一人が好きだとうそぶいて、未練の糸を紡いでは、ムートンブーツを編む毎日でございます。

 

日々の労働は楽なもんじゃありません。今日も深刻な会社の危機を知らされたままに鬱々とした心持で帰宅しまして、携帯を見ると元カノからのメール。

久しぶりでしたし、救われたという気持ちでやり取りしていたのですが、突然元カノが

「離婚成立したよ」

と書いて寄越しました。

ちょっと捻くれた女でしたので、成程これは「彼氏と別れたんだ」と鈍い僕でもピンと来まして、高鳴るハト胸を押さえつけ、精一杯の冗談で返信しました。

「は? 俺お前と結婚した覚えないけど」

いいですか、この僕の返信した内容を最後までどうか覚えておいてください。今夜は美味しい夜食が食べれることを約束しましょう。

――元カノは、「ちげぇよハゲ」と送って来ました。

解ってる。うんうん、解ってる。もう別れたんだね、彼氏と。

神はいる。日々を黙々と必死に生きる僕を、神様は見てくれていたんだ。イエス様でも仏様でもなんでもいいけど、神様ありがとう。「待つ」って素敵な事ですね!

よりが戻るフラグが立った事を僕は確信しました。

その後、今度は真面目に「もう別れたの?」と送りました。

すると、なかなかユーモアのある元カノは、

「財産分与とかの話があるから厳密にはまだ」

と送ってきました。成程、金でも貸してたのか。それを彼氏が返さないんだな。最低な下衆野郎だ! 鈍い僕にもすぐに解りました。

 

その後は、久々のメールでのやり取りということもあり、随分長い間、くだらないメールをし続けました。

そうだね。僕たち、仲良しだったもんね!

――ただちょっと気になっていたので、「言いたくないならいいけど」と書いた上で、

「なんで彼氏とこんな早く別れることになちゃったの?」

と聞いてみました。

すると――

 

「え?」

「なに言ってんの?」

「両親が離婚するって言っただけだけど」

と送られて来ました。

 

oh...

マジな離婚かよ深刻だなおい。

神はいない。悪魔しかいない。メフィスト! クライスト! シット! 嫉妬!

ややこしい書き方するんじゃねぇよ!

否。

元カノは最初からややこしい書き方なんか一つもしていなかったのです。

浮かれて屁の浮力で天井辺りをふわふわと舞っていた僕は、肛門を塞がれ、また帰宅直後と同じように地べたを這いつくばる獣へと成り下がったのです。

「アンジャッシュのコント思い出したわ」

それが久しぶりのメールのやり取りの最後の言葉となりました。

 

どうぞ皆様哀れな僕を笑いながらメシウマしてくださいませ。

明日も仕事だバナナが美味い!