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妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

柿の実柿の木タンタンコロリン

タンタンコロリン

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僕のアパートの庭に、柿の木が植えられている。前の大家さんの時は枝ごとくれたりしたものだが、大家さんが亡くなり、その娘が大家となった今ではその柿の木も放置されっ放しでなんか寂しい。
 
となると、近所の子供などがイタズラ気分でつついたり、鳥のデザートとなるのがオチで、実際柿の実がなっても食い荒らされて周りを汚すだけになっている。
 
そのように放置された柿の木がどうなるかというと、タンタンコロリン、という妖怪になるのである。(水木先生はたんころりん、と書いている)
 
このタンタンコロリンは、実に無害な妖怪で、多くの場合僧のような姿で現れる。
そして色々な所を歩き回り、柿の種を撒いて歩き、また元の柿の木の場所へ戻って姿を消すのだという。
柿の木や実そのものが妖怪となる描写もあるが、とにかく柿の木の精霊の化身ということは同じだろう。
 
――で、少しひねくれた視点から考えてみると、草花が花粉を飛ばすのと同じように、柿の木が僧の姿で現れて種を撒くのだとしたら、案外普通の繁栄の手段とも捉えることができるのではないだろうか?
いつか柿の木の周りには常に僧のような姿のジジイが種撒きする姿が日常的に見られるようになったりしたら面白いのだけれど。
 
そして今。
なんとなく最近僕のアパートの柿の木を見ていなかったので窓を開けて見てみると、見事に枯れていた。窓を開ければすぐ見えるのに、案外意識しないと目に入ってこないものである。そりゃ冬だもの仕方ない。
来年の秋はきっと一個盗んで食べてあげよう。そして食べた柿の種を色んな家に撒く「柿の種テロ」を実行しよう。いつかその柿の種達は大きな柿の木となり、この辺りを柿の木天国へと変え、最終的には全世界が柿の木で覆いつくされ衛星画像を見たら地球がオレンジ色になっていた――なんてことになるといいな。
 
因みに僕は柿が嫌い。