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妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

実はよくいる妖怪「ぴしゃがつく」

ぴしゃがつく

ちょっと名前からは連想しづらいのだが、ぴしゃがつくはよく日常でも起きていると思う現象を指した妖怪である。

ぴしゃがつくは富山地方に伝わる妖怪で、一人で夜道を歩いている時などに「ぴしゃっ。ぴしゃっ」と背後から何者かの足音が聞こえるーーという妖怪。
「ぴしゃっ」ではないかも知れないが、一人で夜道を歩いていたりすると、自分の足音が別の足音に聞こえてしまったり、全く関係のない音が足音に聞こえてしまう、という事がよくあると思う。

心が妖怪を産む、というケースの典型的なパターンで、その音に冷静に対処できれば妖怪は産まれないのだが、変に怯えてしまったり、「後ろに何かいる? 見ちゃダメだ、見ちゃダメだ」とか考え始めてしまったら最後、途端に妖怪が心に産まれてしまう。
多分そういった心理を、富山では「ぴしゃが憑く」と言って妖怪視したのだろう。

音だけに限らず、ちょっとした見間違いから自分の心が怯えモードになることが僕もよくある。
深夜に鏡を見て、何か顔っぽいものが見えたような気が……とか思ったらもうアウトである。その夜はキョロキョロビクビクしながら寝る羽目になる。
あの時の、ビクビクして冷や汗が出るような気持ち。言葉には出来ないあの気持ち。あれこそ、1番妖怪と呼ぶに相応しいモノな気がする。