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妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

妖怪「仕事終わりに暇でビール飲みながら若者に説教するおっさん」

『妖怪へぇこいたの手記』

遭遇してしまいました。

コンビニで今月最後の「使えるマネー」を引き出し、なんでなの? ねぇほんとになんでなの? な残高に絶望し、愛する原付にまたがったその瞬間!

「よぅお兄ちゃん」

ま・さ・か! この歳で僕はカツアゲされるのか??

なんて更なる絶望感に包まれながら振り返ると、そこにはビールを飲みながら真剣な表情のおっさん(60歳。自分で言ってた)。

 

で、出たぁぁ! 妖怪「仕事終わりに暇だからって500mlの缶ビール飲みながら手当たり次第に若者に説教しまくるおっさん」だぁぁあ! 

 

その妖怪は、僕に「カバンの後ろのポケットが開いている」事を教えてくれました。何だいいやつじゃん。

ただ、とにかく話が長い。

要は「そこに大事なモン入れてたら大変だから気を付けろよ小僧」なわけですが、急がば回れの精神からなのか、とにかく話は行ったり来たりして凄く長い。

数分間捕まり続け、なんとか最後は「ありがとうございました。そちらこそお気をつけて」なんて無難な事言って出発できました。

そしてスーパーへ寄り、下ろしたお金で食材を買って、ふぅやれやれと思っていたその時!!

「とにかく、気を付けてくれよぅ」

とあのおっさんの声。いや、妖怪の声。

 

で、出たぁぁ! 妖怪「仕事終わりに暇だからって500mlの缶ビール飲みながら手当たり次第に若者に説教しまくり時間差でスーパーでまで出会っちゃって尚説教を続けるおっさん」だぁぁあ! 

 

おっさんも若干恥ずかしかったのでしょう。ちょっとあっちもビックリした様子でしたが、唐突にさっきの続きを始めやがりました。

おっさんはスーパー内ではなく、スーパーの目の前にチャリに乗ったまま相変わらず缶ビール飲んでました。

ただ、不思議なのはおっさんの恰好がやけに洒落ていること。

ジーンズに帽子まで被っていて、イイカンジの見た目でした。

で、さすがに「後ろのポケットを開けっ放しにしないよう気を付けて」というテーマでの会話には限界が訪れたようで、おっさんは自分の年齢と、今どうしてこんなところでお酒を飲んでいるのかを語り始めました。

おっさん曰く、「人生はダルイ」とのこと。

もちろん感じ方なんて人それぞれなんでしょうが、こういうまともな恰好をしたおっさん(てかじいちゃん?)が、「人生はダルイぞ」なんて言っちゃうのってなんだか悲しい気がしました。

現代的な「ダルイ」とは違う、深みのある「怠い」だったので、僕は相槌も否定もできませんでした。ヤングメンが言う「あ~マジダルイわ~」とは違うのでしょう。

 

おっさんを振り切って帰りましたが、正直なところ、ちょっぴり楽しかったです。

僕があまり出会わないだけで、多分こういう妖怪は沢山いる。

絶滅しちゃったのかと思っていたけれど、あぁそんなことねぇよな、と改めて感じました。

素直に、僕に説教したことで、あのおっさんも少しでも楽しくなれたのならいいな、なんて思いました。

そんな妖怪「仕事終わりに実は一寸寂しくて人恋しくて500mlの缶ビール飲みながら手当たり次第に若者捕まえて説教してみるんだけど結局ほとんど心の寂しさは改善されなくて人生ダルイなんて言っちゃったよどうしようと自責するおっさん」との出会いのお話でした。

 

きっと僕も、アレになるのです。