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妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

声を大にして妖怪「山おらび(やまおらび)」!

山おらび
 
山おらびは九州、四国地方を中心に伝承の残る妖怪である。
「おらぶ」という言葉は、九州地方で言うところの「大声で叫ぶ」というほどの意味。
その名の通り山に現れ、こちらが大声で「おらぶ」と山おらびもまた大声で「おらび」返すのだと言う。
やいのやいのと言い合うわけだが、この山おらびの場合は「ヤイヤイ!」とおらぶらしい。
 
と、ここまでの伝承だと「大声対決をしたがる無害な妖怪」のように思えるが、なんと山おらびとのおらび合戦をした者は死んでしまうのだと言う。
 
因みに柳田國男の『妖怪談義』にも「オラビソウケ」という名でほぼ同じ妖怪が紹介されており、「山彦と似てるけど別」とも書かれている。オラビは大声で叫ぶことだが、ソウケについては意味わからん、とも書かれている。
 
更に、高知県には「おらび」という名で猟師に退治された妖怪の伝承が残っており、西日本一帯はおらぶっている妖怪で溢れていた模様。
 
――ところで、普通に生活していると大声で思いっきり叫ぶような機会というのは滅多に無い。
大好きなアノ子に向かって「好きだぁぁぁ!」なんて叫べるような年齢でもないし、街中で肩をぶつけられて「オラぁテメェぶち猫ろすぞ!」(←よいこフィルター)なんて怒鳴るような勢いも生まれてこのかた持ったことがない。
大声で叫ぶというのは案外慣れていないとカッコ悪くなっちゃうもので、ブチギレて怒鳴ったのに声が見事に裏返ってオシャレなオルタナティブロックなミュージシャンみたいになったりする。
ボロアパートに住む僕の場合、人が来ていない限りは「ふふっ」と不気味笑いするぐらいが限界で、休日外に出なかった日なんかは忍者試験一発合格ぐらいの気配の無さを発揮できている自信がある。
 
おらびたい!