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妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

やどかり「夜道怪(やどうかい)」

夜道怪(やどうかい)
 
妖怪の多くは、元は普通の人間であったのに、それが様々な噂を取り込み言い伝わって、あたかも妖怪のように語られ、最後には妖怪ジャンルに組み込まれてしまうーーという例が多くある。
 
この夜道怪もその典型である。
人さらいや神隠しと似た教訓を持つ妖怪として語られる夜道怪は、元は高野聖(こうやひじり)の法師。
しかし中にはかなり極悪な高野聖もいたようで、法力を傘にきて悪さを行う者もいた。
弘法大師の信仰を広める、という名分で諸国を行脚している高野聖達は、しばし人に宿を借りようとした。そのために夕方辻前に立ち、「やどうか、やどうか」と宿を貸してくれ、という意味の言葉を言っていたのだという。
 
諸国を巡りボロボロになった衣服と、背中に背負った大きな荷物、それに悪さをする奴もいる、という風聞から、いつしかそれら高野聖は「夜道怪」という子を攫い悪さをする化け物のように言われるようになってしまった。
 
当然真面目に信仰を広めようと旅していた高野聖も多くいただろう。
しかしながらごく一部の劣悪な高野聖(あるいは高野聖と名乗る偽物)の所業によりこんな妖怪が生まれてしまったのだ。
 
こういうところは現代の会社だとか集団だとかへのイメージと同じ。
ごく一部の人間の醜態で全てがそのようだと誤解されてしまう。
なんともまぁ難しくてアホくさいものである。