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妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

オセロじゃねぇよ、囲碁の精(いごのせい)

囲碁の精

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付喪神かはたまた囲碁を愛して止まなかった者の霊か。正体は解らないが、とにかく出遭えば天下無双の囲碁の達人となることが出来る、と伝わる妖怪である。

 

囲碁の精の逸話にはおおまかに二通りあり、江戸で流行った囲碁の精の逸話は――

ある日ある男が、色白と色黒の二人の男に出会い、その後囲碁の腕がおそろしく上達した――というもの。それどう考えても偶然じゃ……。

もう一つは、ある庄屋さんが旅先の宿にて暇つぶしに囲碁を打っていると、同じく旅をしているらしい老人が一緒に打とう、と言ってきて打つことになった。

すると不思議なことに囲碁の腕がみるみる上達し、たずねてみるとその老人は「碁老人」と名乗る囲碁の精であったという――いやいやそれただの爺さんじゃ……。

 

井上円了的な推測で後者の例を考えてみると、

 

たまたま暇だった爺さん、男が囲碁を打っているのをみてやりたくなる⇒男に名前を聞かれるがめんどくさいので「ご老人」とでも呼んでくれと言う⇒男、「碁老人」と勘違いし、囲碁の精だと思い込む⇒思い込みパワーで囲碁がすげぇ上手くなった気になる(あるいは老人がよわすぎた)⇒帰省してから囲碁の精に出会った、と吹聴して回る⇒祝・伝説化!

 

とか。

 

さて、白黒の遊戯と言えば囲碁よりも一般的なのは「オセロ」。

明治時代にヨーロッパから伝わったもので、囲碁の碁石を使って出来る上、ルールも簡単かつ奥が深いということで大流行した。

因みに世界的なその遊戯の名前は「リバーシ」である。

「オセロ」というのは日本人の長谷川五郎さんが、父がシェイクスピア研究の第一人者であったことから戯曲「オセロ」の敵味方裏切り合いころころ変わる展開になぞらえて「オセロ」という名前の全く同じ遊戯を発明したため。しかし長谷川はリバーシを元にしてオセロを考えたので、やはり起源は外国とされている。

日本では「オセロ」は商標登録されているため、そのせいで色々とややこしいトラブルが起きやすいようだ。

「おいアンタ、オセロって名前のゲームを作中で使ったよな」

「え、あ、そっかマズいのか。実はアレはリバーシです」

「ふざけんなオセロだっただろ」

「同じじゃないですか。アレはミスでして、実はリバーシなんです」

「うるせぇゴチャゴチャ言いやがって! 白黒つけようじゃねぇか!」

 

ところで、wikipediaを見ていて面白いことを知ったのだが、オセロの先手後手は有利不利がはっきりしないらしい。

普通に考えたら先手の方が有利な気もするが、引用すると――

初手において打てる升が、一見すると4ヶ所あるので4通りあるように見えるが、実際のところ対称性によりどこに打っても意味は同じである。つまり、既に決まっているところに石を打っているのと同じで、実質的に黒が後手になっている。(ゲームの展開の変化を先に選ぶことができるのは白の方である、ということ)このため白有利ともされるが、やはりはっきりしていない。

だそうだ。なるほどつまり、一見すると絶世の美女であるけれどもそれはイコール精神的にはイタイ可能性が濃厚であるから結婚するのはやめた方がいいよ、と一般的には言われがちだがやっぱり顔に免じて全てを許して案外円満な関係を築けるかもしれないから結局のところよくわからん――っていうのと同じ理屈か。

 

因みに、僕は小さい頃、爺ちゃんと一緒に何度も囲碁を打ったが、何度やっても意味が解らなかった。

ただ覚えているのは碁石のぶつかるじゃらじゃらという音が気持ち良かった――という記憶だけである。

いつかちゃんとルールと基礎を覚えてやってみたいな、なんて最近本気で思っている。