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妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

やってやる!『月百姿』より「山城小栗栖月」

『月百姿』

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 『月百姿』より「山城小栗栖月」

 

やってやる! やってやるぞ!

――なんていう意味不明な意志だけ持ち続け、一体何を「やってやる」つもりなのか最早自分で解らなくなり、気付けばいい年齢な僕である。

歳を重ねるにつれ、周囲からのアドバイスも段々と生々しさを増し、「定職に就け」だけだった言葉も「結婚の為老後の為子供の為」といった色んなモノがくっ付いて言われるようになり、そんな煽りのせいで「やってやる」という呪い(まじない)だけで暴走し続けてきた僕も不安になる事が多くなった。

 

そんな焦燥感となんとなく合致したように感じたので、今日の『月百姿』の一枚は「山城小栗栖月」である。

小栗栖(おぐるす)と聞いて真っ先にこの絵の意味が解った人はなかなかの歴史通だろう。

この絵は、明智光秀と光秀にトドメを刺したと言われる土民を描いたもの。

ご存知本能寺の変を起こし下剋上を試みた光秀だったが、サルこと秀吉のサル賢い大返しによって大いに計画は崩れ、味方してくれるであろうと踏んでいた武将達にも裏切られ、最後は「山崎の戦い」で天王山で頑張るも敗走、命からがら逃げて来たが現京都府の小栗栖にて土民の者に竹やりで刺されて落馬、最期には介錯を部下に頼み自害した。

 

そんな光秀の最後の時の直前の様子を土民側の視点で描いたのがこの芳年の絵である。

「やってやる!」という想いで信長を裏切った挙句に失敗し、逃げた先で油断して土民に狙われた光秀。

そんな光秀を見つけ、今まさに「やってやる!」と意を決する土民の男。

歴史が大きく動く時、必ず「やってやる!」という意志が働く。

 

ではなぜ僕は「やってやる」と常に思っているのに自分すらも変えることができないのか?

 

具体性皆無だから、である。

僕のやってやる! が、後に足元を掬われた光秀のようなやってやる!ではなく、これから大事を成そうとしている土民側のやってやる! であることを願う。

チキショーやってやる!