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妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

火の用心と図鑑なのに図なし妖怪が燃え上がったと聞いたので『月百姿』より「烟中月」

『月百姿』

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 『月百姿』より「烟中月」

 

てぇへんだぁぁぁ!! 火事だ火事だぁぁぁ!!

 

というわけで今宵の『月百姿』の一枚は「烟中月」。

芳年のセンスがごうごうと燃え盛るかのように現れている最高にかっこいい絵である。月は火消しの持ったデカイ丸ではなく、ちゃんと烟の中に薄らと見えているので注視されたし。尚、烟、という漢字は煙の略体字である。つまり煙ってこと。

 

さて。かつての日本は、このような大火災の時、どのように火を消していたのだろうか?

芳年の↑の絵にもあるように、火消しと聞くとなんだかフサフサしたデカイモノを持っている姿を思い浮かべる方も多いだろう。

後姿だけなのにやけに堂々としていてかっこいいコイツは、「纏持ち」(まといもち)と呼ばれる人。いわば火消し組のスターであり、まず目印となる纏(フサフサしてたりするアレ)を掲げて「火はここで食い止める!」と知らせるわけである。

そして結構見栄の張り合いもあったようで、無茶してギリギリの位置で纏を掲げ続けたが死んじゃった人も結構いたらしい。

 

で、勿論実際の火災への纏の効力は皆無である。あくまでも組のシンボル、というのが纏の役割だったようだ。

では火はどうやって消すかというと、実の所、技術の無かった江戸時代などでは、火を消すのではなく、広がるのを食い止めるのが主だった。

どうやって食い止めるかというと、火が通りそうな場所の家をぶっ壊すのである。

因みにこれを「破壊消火」と言う。

 

だが、一応今でいうポンプの役割を果たす機械もあるにはあったようだが、ほとんど役に立たないレベルだったようだ。

 

壊して食い止めるなんて無茶苦茶だ! と思うかも知れないが、江戸時代で一般的だった長屋は、なんと火災の事も考慮されて物凄く壊しやすい構造になっているのだ。つまり今以上に江戸町民は火事を身近なものとして日々警戒し受け入れていたということになるだろう。

リスクヘッジの真髄を江戸に見た。

 

――さて、このブログは妖怪図鑑の名を冠している。

図鑑である。

図が無きゃだめである。

故に今まで、本当は結構有名だったり、重要そうなんだけど、浮世絵師などが描いていないからという理由だけで紹介しなかった妖怪達が無数にいる。

しかし僕はこう思った。

「別によくね?」

というわけでもう好き放題画像無し伝承のみ妖怪も紹介していくことにした。

火が出たら、火そのものを消すのではなく、燃える物を壊して取り除けばいい。

図無し妖怪がいたら、こっそりいつのまにか投稿してやればいい。

――対比させたかのように書いたが二つの事に関係性は無い。

 

無茶な家事は火事の元! 熱し過ぎたフライパンで野菜炒めも火事の元!

誰か助けておちつかない。