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妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

修羅鬼女(しゅらきめ)

『うぃき的現代妖怪絵巻』

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LI DOU様提供

 

修羅鬼女は、仏教(天台宗)の六道の一つ、修羅道へと人々を誘う鬼の妖怪である。

六道とは地獄道、畜生道、餓鬼道、修羅道、人間道、天道の六つであり、その中の修羅道は「武力」に関わるあらゆることを含む。

 

修羅鬼女はあらゆる状況で現れる可能性があり、修羅鬼女と目が合えばどんな人間も頭に血が上り、暴れるようになってしまうという。

修羅鬼女は修羅道へ誘う女型の鬼とされる一方、修羅道の主である「阿修羅」の娘である舎脂(しゃし)ではないか? とも言われる。

 

――今でこそ戦闘の神とされ、悪いイメージもある阿修羅であるが、元は正義を司る神であり、力を司る帝釈天と対を成す存在であった。

阿修羅は娘である舎脂を帝釈天の嫁にしようと考えていたのだが、なんと帝釈天がフライングして舎脂を力づくで奪い、凌辱した。

「なんでそんなことするの!」

と怒った阿修羅は帝釈天と争うことになったが、この一件が神々の間で広まり、なぜか後世では悪神のイメージさえ付けられてしまった。

実は阿修羅は悲劇の神なのである。

 

そんな阿修羅と帝釈天とを繋いだ舎脂が、この修羅鬼女だとしたら、色々と合点がいく。

修羅鬼女によって武力を行使した人間は、時に「ただの暴力」とも言われる反面、「正義の武」と言われることもある。

それこそ修羅鬼女が阿修羅の娘である証拠になるのではないだろうか。