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妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

睡魔現代妖怪「夢落羊(めおめ)」

『うぃき的現代妖怪絵巻』
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ドラメイ@瀕死画「夢落羊」
 
 睡眠を司る妖怪というのはいくつか存在しており、それぞれが異なるタイミングで人を眠りへと誘う。この夢落羊は「羊を数えると眠れる」という迷信から生まれた妖怪で、三日月の夜に現れるという。
実は羊を数えることによる睡眠導入効果は日本人にはあまり効果がない。
それはなぜかと言うと、この方法は海外のものであり、羊ーーsheepと、睡眠ーーsleepという似た言葉を掛け合わせた暗示方法だからである。
単調な言葉を脳内で繰り返すことにより催眠状態を作り出し、眠りへと導くのがこの暗示の主目的であるが睡眠や眠りとは似てもにつかない「ひつじ」という言葉では、どうしても効果が薄いのである。
 
しかし妖怪は科学的根拠や効果効率などは無視して沸くもの。この夢落羊はまことしやかに巷間で囁かれているそんな迷信より沸いて出たのである。
夢に落ちていく羊、と書き、めおめ、と読む。後述するが性別も定まらぬ妖怪であり、字を見ても「め」と「お」の混在するややこしい名前であるのみならず、回文にもなっており、羊を数えることの不毛さ、終わりの無さをイメージさせる。
 
様々な神話の混在するこの日本において、夢落羊は複雑な特性を持った妖怪となり、眠い瞳の象徴たる三日月と共に描かれたり、またギリシャ神話の眠りの神「ヒュプノス」のように角から液体を垂らし人を眠らせるような描写をされることもある。多くの場合は女性として描かれるが、時には有翼の男性としても描かれる。
 
噂では、月に棲むイケメン妖怪、桂男とデキているとかいないとか。
 
どうしても眠れない夜には、月を眺めてみると、もしかしたら夢落羊を発見し爆睡できるかも知れない。夢落羊自身が眠そうにしていることも多いのだが、そこは目を細めて温かい眼差しで見守ってあげよう。気付けばきっと夢の中。