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妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

太公望の最終兵器「雷震」

『和漢百物語』
雷震
『和漢百物語』より「雷震」
 
封神演義で有名な太公望の名は、多くの人が一度は聞いた事があると思う。
この月岡芳年のシリーズ『和漢百物語』は、タイトルの通り和漢の物語をモチーフにした絵を描いており、この「雷震」などは中国からの物語である。
 
舞台は周の文王が殷の紂王を倒そうと大軍を率いて出陣。しかしそれを紂王旗下の高明と高覚という鬼が立ち塞がり防いだ。
ここでなんとかせにゃならんと策を練ったのが太公望。
策を練るとは書いたものの、やったことは長い柄の槌をぶん投げただけ。
僕は封神演義への知識が無いためあまりわからないのだが、多分絵を見る限りでは「雷震」というのはその槌のことなんじゃないかと思われる。
ーーで、とにかくその雷震のおかげで、鬼達を撃退できたわけである。
 
尚、絵には鬼達の名前として「千里眼」と「順風耳」と書かれているが、これは西遊記に登場する敵の名で、封神演義とは無関係らしい。
どうやら芳年が前年に西遊記シリーズの絵を描いたことが関係しているらしいが、真偽は不明。
 
ジャンプで連載されていた漫画『封神演義』の太公望のイメージでこの絵を見て、激しいギャップに雷震で打ちのめされたような気分になったのは僕だけではないと信じたい。