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妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

身の毛立(みのけだち)

『化物尽絵巻』
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『化物尽絵巻』より「身の毛立」
 
久々に正統派「ただの変態妖怪」を紹介できて実に清々しい気分である。
身の毛立は、ただの剛毛な日焼けした変態ーーに見えなくもない身の毛もよだつキモイ妖怪である。
もう考えるまでもなく毛が立っていることが解る妖怪であり、この妖怪よりもこちらが不快で身の毛立つ想い。
それだけでやめてくれればいいものを、わざわざ真っ赤な唇を突き出して猛烈キスアピール。
助けてください。
 
ーーさて、変態妖怪については書く事が極端に少ないのはいつものこと。そこで身の毛立つの違う言い方、「身の毛もよだつ」について書いてみる。
 
怖かったりした時に萎縮して、毛が逆立ってしまうような状況に使われるのはなんとなくわかるかと思うが、では「よだつ」とはなんなのか?
これの語源は「弥立つ」で、「いよたつ」と読む。これは平安時代頃にはもう使われていた言葉で、意味は現代と同じ。
弥は「いよいよ」というニュアンスも含んでおり、「いよいよ立つ」「すんげぇ立つ」程の意味で使われていた。
それをそのままの読みで「よだつ」として使っているということ。
 
ここで紹介した妖怪「身の毛立」も、いっそ「身の毛弥立」にしたら少しは格好がつくような気がする。
「ほう、どんな妖怪だろう?」
と名前に釣られて見てみたら、ただの日焼け変態で絶望→身の毛もよだつ。
のコンボで完璧じゃないか!