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妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

鍾馗(しょうき)

『新形三十六怪撰』
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『新形三十六怪撰』より「鍾馗夢中捉鬼之図」

鍾馗は中国の民間伝承に出てくる神様で、日本では疱瘡(天然痘のこと)除けの神様として縁起のいい神様とされてきた。
芳年が描いたのは、鍾馗に纏わる有名なエピソードのワンシーン。
中国の皇帝が病に伏せり、悪夢を見ていた。そこには沢山の小鬼が現れ、皇帝を苦しませる。すると夢の中に今度は大鬼が現れ、次々と小鬼を食べ、皇帝を助けた。
皇帝が大鬼に名前を尋ねると、「鍾馗」と名乗ったという。

ーーこの逸話が中国では広くしれ渡っており、いつしか鍾馗は魔除けの神様として扱われるようになった。
そして江戸時代になると鍾馗は日本へ渡って来て、今度は疱瘡除けの神様としても崇められるようになり、人形なども作られたという。

中国での伝承からすれば、鍾馗自身も鬼であり妖怪と言える。しかし妖怪が妖怪を退治し、崇められるようになったのだから面白い。
正気ですか!?
ーーなんて年甲斐もなく呟いてみたり……。