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妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

『新形三十六怪撰』とは?

「妖怪画解説」

『新形三十六怪撰』(しんけいさんじゅうろっかいせん)は、月岡芳年による妖怪や怪異を描いた、名前の通り三十六の連作からなる妖怪画集。

芳年は何度も神経衰弱を発症しており、この『新形三十六怪撰』も実は描き切ることなく没してしまった。しかし芳年の門人達が版画を元に完成させ、無事に三十六の妖怪画が見ることができるようになった。愛だね!

芳年は歌川国芳に絵を学んでおり、その影響か妖怪をメインに描いているというよりは人物メインで描かれており、妖怪や怪異はどちらかというとアクセントに過ぎない程度のものが多い。

しかし表情豊かな人物や、得意の仰天奇抜構図は何度見ても唸ってしまう迫力がある。

また、自身が精神の病を持っていたからか、妖怪や怪異があたかも人の錯覚であるかのように描いている作品が多いのも面白い。きっと芳年も幻覚なんかを見てしまっていたのだろう。

因みに『新形三十六怪撰』の新形は、神経と掛けていると云う説もある。

というのも当時の江戸時代では「神経」という言葉が流行していたから。のみならず、芳年も神経衰弱にかかってしまうというのはどういう皮肉だろう。

精神に支障をきたしながらも描き続けた……と知った上で見ると、なんだか全然違った印象を持って見ることができる。狂気すら感じる色使い、大胆奇抜な構図。

芳年の妖怪画の集大成と言われるこの作品群は妖怪図鑑をやる上で欠かせないと思うので、能や謡曲の知識が皆無な自分だがなんとか頑張って紹介していきたい。

 

追記:三十六画全て載せ終えました! パチパチパチ

 

だってもっと芳年の妖怪画見たいでしょう?

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月岡芳年『風俗三十二相』より「みたさう」

 

関連:月岡芳年紹介 『新形三十六怪撰』

 

参考:衝撃の絵師 月岡芳年 ←小さ目サイズで『新形三十六怪撰』も全て載っているので芳年の資料でもオススメ。