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妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

茨木童子(いばらきどうじ)

『新形三十六怪撰』

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『新形三十六怪撰』より「老婆鬼腕を持去る図」

 

茨木童子は、酒呑童子の配下として有名な鬼である。

酒呑童子と意気投合した後、共に大江山を拠点に京を荒らし回った。

しかし源頼光四天王による大江山酒呑童子討伐により酒呑童子が討伐される。

そして様々なバリエーションを持つ大江山酒呑童子討伐の物語の一つに、茨木童子だけはなんとか源頼光ら一行から逃げたーーというものがある。

 

この『新形三十六怪撰』に描かれている茨木童子はーー

頼光四天王の一人、渡辺綱を美女に化けて一条戻橋で襲った際に、見破られた挙句に腕を切られてしまった。

「腕どうしよ……」

と悩む綱は頼光に報告し、さらに陰陽師に助言を求めると、「七日以内にその鬼は必ず腕を取り返しに来るから気をつけて!!」と陰陽師に言われた。

万全の備えで待ち構え、腕を取り返すべく綱の自宅を襲う茨木童子を、綱は何度も撃退する。しかしなんと七日目に、茨木童子は渡辺綱の「叔母」に化けて綱の家を訪れた。

「叔母だし流石に入れないわけにもいかないよな……」

ということで中に入れてしまったらーー

「うしししバーカバーカ!」

で、↑の絵である。

だから画像の茨木童子は老婆の姿をしているのだ。

 

さすがの渡辺綱も叔母に変装されては敵わない。そりゃそうだ! 茨木童子も頭がいい。

茨木童子のその後は諸説あるが、「実家に帰った」なんていうほっこりする説もある。