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妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

浮世絵師・月岡芳年(つきおかよしとし)

『新形三十六怪撰』

月岡芳年(つきおかよしとし)・1839年〜1892年

 

月岡芳年は、歌川国芳の弟子としても有名な浮世絵師。

様々なジャンルの絵を描き、師匠の歌川国芳に負けない程の奇抜な構図での絵が最高にかっこいい。

また、別名「血まみれ芳年」とも呼ばれる程に、衝撃的でグロテスクな無残絵を描くことでも有名。有名なエピソードとして、打ち首になった者の生首を写生したりしてたとか。恐い。

特に傑作と言われている芳年の作品が、このブログでも紹介した安達ヶ原の鬼婆、「黒塚」を描いたこの絵↓

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「奥州安達がはらひとつ屋の図」
 

また、現代のアニメーションにも影響を与えたと言われる程、ストップモーションのような躍動感ある絵を描くのが上手い。

僕の一番「SUGEEEE!」と思った絵は、武田信玄の幼少期を描いた「武田勝千代月夜に老狸を撃の図」↓

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あえてこんな構図で描こうと思うのがまず凄い。

 

しかし芳年は、若い頃から精神病(神経衰弱)にかかっており、晩年もそれに苦しんでいる。

そのような繊細な人物だからこういった度胆を抜くような絵が描けたのかも知れない。

とはいえ普段はとてもユーモラスで気さくな人物だったようで、弟子も多く、芳年に絵を学んだ者の多くが商業的に成功している。

妖怪絵としては、「新形三十六怪撰」という連作がある。妖怪画に重きを置いていた芳年の集大成と言われる三十六の妖怪や怪異が描かれたもので、ここでも芳年の奇抜な構図や人物の細かな表情がとても面白く見れる。

更に芳年がデビューして間もない頃の『和漢百物語』、晩年の『新形三十六怪撰』と同時期の美しい連作『月百姿』も更新中。

『新形三十六怪撰』

『和漢百物語』