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妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

古空穂(ふるうつぼ)

『百器徒然袋』

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『百器徒然袋』より「古空穂」

古空穂は、平安時代末期の武将、三浦介義明の空穂だった矢入れの空穂が妖怪となったもの。

絵が随分掠れてしまっているが、古空穂さんのパッチリクリクリなお目目はよくわかる。可愛い。

空穂とは、普通は竹製で作られる矢を入れておく細長い筒であり、腰や背中に付ける。箙(えびら)とも言う。

持ち主とされる三浦義明は、矢も剣も得意な武将であり、源平合戦の折には源氏側で参戦し、最後は籠城戦の末に一族を逃がした後で独り城にて敵を迎え撃ち憤死するという凄まじい豪将であった。(しかも最後に攻めて来た敵方は、三浦介義明の親戚と呼べる人物であったのだから尚更切ない。血縁関係無く戦わなければいけない時もあるのが合戦の常とは言え……)

 

そんな三浦義明が愛用していた空穂ともなれば、妖怪化しても何ら不思議では無い。

古空穂のお目目パッチリ、マツゲしゅばばばなのは、三浦介もそうであったことの名残なのではなかろうか。そうして現代、きゃりーぱみゅぱみゅという不思議なアイドルがツケマツケルなんていう、古空穂からインスピレーション受けたよね絶対! ヤスタカ! と叫びたくなるような曲が産まれたのではなかろうか――なんて鼻かみながら夢うつつにおもひぬ。

 

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