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妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

空豆(からまめ)

『うぃき的現代妖怪絵巻』

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束酢子太郎氏提供「空豆」

 
ほんの少し前にゴミはカラにしたはずなのに……いつの間にか一杯になってる?
ーーそんな経験は無いだろうか?
空豆は、まるで遊ぶかのようにゴミ屑を投げ合い、ゴミ箱をいつの間にか一杯にしてしまう妖怪である。
 
妖怪空豆は、見た目の通り元はそら豆であったのだが、さやにスカスカの状態で入れられ、取り出される事なく捨てられてしまった事を怨み、妖怪となったのだと云う。
ちょうどそのさやに入っていた二粒の豆が、揃って妖怪化したようだ。仲は良い。
そのためスカスカのゴミ箱が許せないらしく、見つければすぐに湧いて出て近くでキャッチボールを始める。
因みにそら豆とは、空に向かってさやを伸ばすことからそら豆と名付けられた。故にこの妖怪「空豆」もやけに跳躍力がある。
 
この妖怪が出てきてしまった際は、キッチンで湯を沸かし(沸騰する直前ぐらいの温度が良い)、ほんの少し塩を加え、沸かしている鍋に手を掛けながらじぃっと空豆達を見据えると、怯えて逃げて行く。
もし逃げなかったのなら、そのまま茹でておいしくいただいてしまえばよい。
人によっては「足みてぇな臭いだ」と言われたりするそら豆だが、妖怪空豆はなぜか手のような臭いがすると言う。だが味は絶品。少し柔らかくなる程度に茹で、皮を剥くのを忘れずに食べよう。