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妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

雨女(あめおんな)

『今昔百鬼拾遺』

 

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『今昔百鬼拾遺』より「雨女」
 
もろこし巫山の神女は、朝には雲となり、夕には雨となるとかや
雨女もかゝる類のものなりや
 
雨女は、雨を呼ぶ女性の妖怪である。
石燕は解説文にて、中国の巫山の神女は「朝には雲となり、夕には雨となるとかや。雨女もかゝる類のものなりや」
と、中国の巫女と似たような妖怪では、と書いてある。
朝には雲となり夕方に雨となる中国の巫女は、それはそれは神聖な存在だったのであろう。
因みにこの「朝雲暮雨」は、男女の密情を現す故事成語であり、「雨女」は雨の妖怪というよりも、石燕が遊郭を風刺して描いたものであるとの説が濃厚である。
――これについて、まず絵でも解るように雨女は手を舐め、まるで猫のようなしぐさをしている。これは雨の前に猫がとる仕草であり、猫は寝子に通ずる。寝子はネコの異名でもあるが、同時に遊郭の遊女を指す隠語でもあるようで、なるほどなるほどと言ったところ。更に、描かれている行燈は遊郭の前に並んでいた行灯のようで、ここまでいくと確定的である。
舌を出してべろりんちょしてる様はなんか可愛い。……くない!
 
※追記
コメント欄にて絵解き情報を頂いたので追記。