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妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

後神(うしろがみ)

『今昔百鬼拾遺』

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『今昔百鬼拾遺』より「後神」

 

うしろ神は臆病神につきたる神也

前にあるかとすれば、忽焉として後にありて、人のうしろがみをひくといへり

 

アクロバティック妖怪代表、後神さん。

臆病神の一種であり、石燕の解説には「前にいるかと思ったら忽然と消え、背後にいて後ろ髪を引く」とある。

解説にもあるように、後ろ髪を掛けた洒落であると思われるが、絵をよく見てみると謎が多い。

まず、なぜか後神は木の幹から出てきているように見える。

背後に人の気配がして、振り返るとなんてことはない正体は木だった……ということを現しているのかも知れない。

また、後神は頭のてっぺんに目がついており、それも一つ目である。

そして画中に描かれている、吹き飛ばされているかのような傘。

 

これらを僕なりに読み解いてみることにする。

まず、傘はよく見るとひっくり返り、所謂こうもり傘になってしまっている。これは意味深。

そしてアクロバットな体勢の後神。

 

アクロバットにこうもり傘……両方バットじゃないですか!

江戸のバットマン、ここに現る!

 

……冗談はさておき、石燕の絵は謎解きが盛り込まれているものが多いので、ぜひあなたもちょっと絵を見て石燕との絵解き遊びに興じてみるといいかも。

 

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