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妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

機尋(はたひろ)

『今昔百鬼拾遺』

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『今昔百鬼拾遺』より「機尋」
 
はたひろはある女夫の出てかへらざるをうらみ、おりかゝれる機をたちしに、その一念はたひろあまりの蛇となりて夫の行衛をしたひしとぞ、自君之出矣不復理残機と唐詩にもつくれり
 
機織りで織られた布が蛇となった妖怪。
石燕の解説文によれば、出掛けたきりなかなか帰ってこない夫への怨みが織った布にこもり、蛇へと姿を変えて夫を探しに行くのだという。
なんと便利な旦那探索装置か。
家庭内で裁縫もする奥様なら、ミシンを使う際に怨みをこめてみれば、もしかしたらナニカ妖怪が出てきて旦那を探しに行ってくれる……かも知れない。
 
因みに織姫と彦星の伝説は、元を辿ると神話に行き着き、更にそれが機織りをしながら待つ女と繋がる。
機織りの糸は蛇にもなり、また織られた布は人を優しく包みもする。
機織りに関する歴史は、想像以上に深くややこしいのである。